
jmw02824 / しびれるパット
「力み」は、ゴルフの上達を目指す上で大敵です。
ゴルフ初心者の貴方も「力みをとる」ときいて、思いあたることはたくさんあるでしょう。
流れるような力みのないプロのスイングを見て、「自分もあんなスイングができるようになりたい」。
その思いは、初心者からベテランゴルファーまで共通の願いです。
「力み」は、すべてのゴルファーにとって大きな課題です。
その力みについて、ゴルフダイジェスト(GD)7月24日号でメンタルコーチの赤野公昭さんが、参考になる良い記事を書かれているのを見つけました。
今回は、GDの赤野さんの記事も交えながら、力みを抜く考え方と練習方法について、書いてみます。
Contents
力みは頭から来ている
力みをとろうとしてもなかなか抜けません。なぜ、とろうとしてもなかなか抜けないのか。
力みは身体だけでなく頭から来ているからです。と赤野さんは解説しています。
バーディーを獲りたいと思うだけで、2メートルのパットは力む。あのバンカーに入れたくないと思うと力む。
残り2ホールを1オーバーで上がればベストスコアだと気づき、いつも通りにプレーしようと考え始めた瞬間に力みが始まり、ティーショットを左にひっかけてしまったりします。
では、力みにどう対応すればいいのか。私たちは首から上の働きと首から下の働きをもっています。
首から上の働きとは、頭を使った思考です。英語で言えば、「thinking」です。
そして、首から下の働きとは、身体を使って感じる心、「feeling」です。
力みを抜こうとするとギクシャクしたり、逆に緩んだりするのは、思考で力みをコントロールするには、限界があるからです。大事なことは、力みを抜こうとするのではなく、力みが抜ける状態を作ってやること。feelingの出番です。
ゴルファーなら誰でもが経験したことがある、力みの怖さです。筆者も嫌というほど、経験しています。
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力みをとる練習法
赤野さんは、力みをとるのは、フィーリングを鍛えることだと解説し、最適な練習方法として
「1分間素振り」を紹介しています。
このゆっくりしたリズムで素振りをするメソッドは、宮里藍さんが全盛期のときにやっていた練習法でもあります。
今回は、首から下のfeelingを鍛えるトレーニング、「1分間素振り」を紹介します。
簡単に言えば、ゆっくりと時間をかけて素振りをするトレーニングです。
まずは、1分間素振りをやってみてください。このトレーニングの意味をゆっくり振ることだと考えていると、ただ苦しいだけになります。
ポイントは体の状態を感じられたかどうか。身体を感じるとは、まず始動から。どんな感じで動き始めたかと質問をすると、多くに人は答えられません。もし始動の瞬間をはっきり思いだせたら、あなたは体を感じながらプレーできています。
次に感じてほしいのは足の裏です。自分の足で立っているというよりも、足を支えてくれている地球を感じることが大事です。
背中、丹田と感じる箇所をかえていき、最後に前身を万遍なく感じながら素振りをします。トレーニングを重ねるなかで、少しずつ全身の感覚を感じられるようになっていきます。
このトレーニングをやっていると、だんだんクラブが重くなってくると思います。この状態が余分な力みが抜けた感覚。
全身でクラブをささえているので、自然に腕の力は抜けるのです。
体を感じる中で、余分な思考が減ってくれば、体の動きはシンプルになっていきます。
これは、禅の師匠である藤田一照老師から教わった、体についての行法を応用したものです。座禅でも初心者はいきなり「正しいあるべき形」に行こうとしますが、それは思考で力んだ座禅です。
その形に至るまでの過程が大事。「無心」を創ろうとして、いきなり「無心」を意識していると、それで頭がいっぱいになるのです。大事なことは、自然に無心になるための、順番があるということです。ゴルフでも、いきなりいいスイングの形を作ろうとするのは、思考の働きなので力みが発生するのです。理想のスイングは、いい過程を経た結果なのです。
力みを抜こうとするのではなく、力みを生む思考を取り除けばいい
禅を取り入れたメンタルメソッド 赤野公昭
まとめ
いかがだったでしょうか?
頭で考える思考 ・・・ thinking
体を使って感じる心 ・・・ feeling
フィーリングを磨くために行うトレーニングは「1分間素振り」
力みを解消するために、「グリップを緩く」「上半身は脱力」「アドレスの時にジャンプ」etc
いろんな練習法や心構えが、プロのレッスン書や雑誌に紹介されています。
貴方も一度はご覧になり、試されたことはあると思いますが、うまくいきましたか?
筆者が練習場のお客さんに教えるときにも、力みをとれとアドバイスをしてきましたが、考え方について、教えることはありませんでした。
頭で考えるから、脳が力みの指令を出す。
指令が届く前に、自然に体が反応するまで練習する。
確かに、アスリートが良い結果を出したときに
「体が勝手に反応した」というコメントを多く語っています。
この思考法を身に付けると、力みが消え、ナイスショットが連発でしょう。
それでは、皆さん、いざ練習場へ!