
大きなスイング
「若いころの飛距離を取り戻したい」と願いを持ち、毎週のように練習場へ通い、自宅でも素振りもやっているというシニアゴルファーの方は多いでしょう。
「それなのになぜか練習すればするほど、ボールは右や左へ散らばり、おまけにお辞儀までする」
そんな悩みを貴方もお持ちじゃないですか?
やっぱり年のせいかな?
クラブがあってないのかな?
いやいやそうではありません。
飛距離が落ちたり、ボールが曲がるのは、体の”力み”が悪さをしているんです。
では、力みをとれば、飛距離が伸び、ミスショットがでない様になるのか?
と疑問に思った方もおられるでしょうが、答えは「YES」です。
体の力みが抜け、ゆっくりとした大きなスイングができるようになれば、
黙っていても、ボールは飛ぶようになり、曲がらないようになります。
今回は、練習場で数多くの飛ばし屋を見てきた、ゴルフオタクGamaが自分でもやってみて、
最も効果のあった竹ぼうき練習法をご紹介します。
キーワードは原点回帰と継続です。
Contents
69歳の飛ばし屋、海老原清治プロは竹ぼうき信者
海老原清治プロは、バンカーで有名な安孫子GCの佐藤誠一プロの門下生で、青木功プロの弟弟子になります。
2002年に欧州シニアで3勝をあげ、賞金王になりゴルフファンを驚かせました。
レギュラーツアー時代は、安孫子GC育ちらしく、地味で小技の旨い印象でしたが、還暦を過ぎてから飛距離を伸ばし、
69歳になった今でも、シニアツアーで250ヤード以上をかっ飛ばす、飛ばし屋として有名な超ベテランプロです。
そんな海老原清治プロが長年取り組んできた練習法が、竹ぼうきを使った素振りです。
論より証拠!
まずは動画をご覧ください。
※ 動画は62歳時点のものになりますが、現在も継続して練習されています。
いかがでしたか?
大きくゆっくりしたスイングアークで、力みをまるで感じさせません。
海老原プロ本人は、雑誌のコラムで「思い切って振る」ことを心がけている、と語っていますが、
見た目では、強く振っているようには、見えません。
それが、力みのない、ゆっくりスイングの良いところです。
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海老原清治プロ 語録
長年「竹ぼうき素振り」を提唱している海老原プロは、身に付いた癖に悩むゴルファーへ解決策として、竹ぼうき練習の効果を教えてくれています。
「球ばっかり打っていると、スウィングが縮こまってしまうんだよね。これは僕らプロでも大きな問題です」
「クラブは振りやすいように設計されているから、どうしても自分の意思が入り込みやすい。その点、重くて風圧もあり、振りづらい竹ぼうきは体が振られるので、”こう振りたい”という自分の意思が入り込みづらいんです」
「身に付いてしまった悪い癖も取り除いてくれる」特にアウトサイドインやインサイドアウトの軌道に悩む方に効果てきめんです。
まとめ
「竹ぼうきを使った素振りでスイングつくり」
飛距離アップの練習法としては、古典的と思われるかもしれません。
今は、”重く長いものを振る”という練習法は、ゴルフ上達には欠かせないものとして、
ゴルフスイング用のロングバットや、くにゃくにゃのクラブなどの練習器具が人気です。
しかし、ロングバットは、ヘッドスピードをアップさせる目的であれば、効果はありますが、
力みをとった大きなスイングを作るという点では、竹ぼうきにかなわないと筆者は思っています。
それは、竹ぼうきはスイングする時に大きな抵抗をうけ、ゆっくりと身体を使わない限り、振ることはできないからです。
筆者も若いときに、竹ぼうきや長めに切った水道のホースを使い素振りをしていましたが、
ゴルフのキャリアを重ねるうち、野球のバットとゴルフスイングバットを使った練習へと移行していきました。
そして、飛距離が落ちてきたことで始めた「飛距離アップトレーニング」でバットスイングを再開しましたが、一向に飛距離は戻りません。
しかも、バットを思いっきり振る練習をしたせいでしょうか、本番では力みが取れず、早打ちの癖も治らず、飛距離アップどころか、ミスショットの連発という悪循環に陥りました。
そこで、何とかしなければと考え、たどり着いたのが「竹ぼうき素振り」の復活です。
海老原プロが竹ぼうき素振りをいまだに続けていることを知り、筆者も再チャレンジした訳です。
結果ですか?
効果テキメンです。
お金もかからず、自宅でもできる。
やってみる価値はありますよ。
貴方も、是非お試しください。
編集後記
筆者の飛距離アップトレーニングについては、面倒くさがりなシニアゴルファー・・・・ズボラ筋トレ法という記事にも書いています。よろしければ、そちらもお読みください。