ミケルソンが故意に動くボールを打つという、前代未聞の行為が物議をかもしましたが、
ミケルソンが謝罪声明を出したことと、Wカップが始まったことで、鎮静化に向かったようです。
しかし、なぜ、人格者のミケルソンがルール違反と知りながらも、行為に及んだのか。
きっと何かの理由や意図があるはずだと思っているファンも多いことでしょう。
今回は、ミケルソンファンのゴルフオタクライターGamaが、ミケルソンのルール違反行為の
真意と意図を探ってみます。
「ゴルフルール改正となんの関係があるんだ」
深読みしすぎだと、笑われることは承知の上ですが
よろしければ、一緒に考えてみてください。
Contents
ゴルフルールが大幅に改正される。
2019年1月1日から、ゴルフのルールが大幅に変わります。
これまでの改正では、クラブに関する規制変更が中心で、主にドライバーの長さやヘッド容量、反発係数など。
また、ウェッジの溝のルール改正などもありました。
今回の改正では、プレーに関することが主になり、プロや競技ゴルファー、一般のゴルファーにも
大きな影響を与えるが予想されています。
ゴルフのルールはどこが決めているのか?
そもそも、ゴルフルールは、R&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース)と
USGA(全米ゴルフ協会)とで統括されています。
R&AとUSGAはこれまで、ことあるごとに対立をしてきた歴史があります。
R&Aは、名前が現すように、ゴルフ発祥のセントアンドリュースに拠点がおかれ、古くからの慣習や格式が重んじられ、
ルール改正に対しても、慎重でした。
一方、USGAは、世界最大のゴルフマーケットをおひざ元にして、時々の状況に合わせて、ルール改正を提唱してきましたが、
プレーヤーの救済措置などの改正にかんしては、手つかずと言ってよいほど、保守的でした。
そんな関係だった、両協会が2017年3月に「ゴルフ規則を近代化するための変更案」と発表しています。
なぜ改正することになったのか?
改正が必要になった一番の要因は、
世界的なゴルフ人気の低迷に伴うゴルフ人口の減少です。
ゴルフ人口の減少により、ゴルフ産業から撤退する企業が多発し、
人気回復の必要性に迫られたことが改正の引きがねになっています。
ゴルフ初心者が戸惑う、複雑でわかりづらいルールを分かりやすく簡素化することで
ゴルフ人口を増やしていく。
という目的が改正の狙いになっています。
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ミケルソンがUSGAに忖度?
USGAがゴルフ人気とゴルフ人口の増加を目的にルール改正を行う。
日ごろから、ファンサービスを積極的に行っているミケルソンは、ルール改正に対して、
基本的には賛同し、USGAとも良好な関係にあると推測されます。
なぜなら、違反行為を犯した当日。
ミケルソンは全米オープン主催者であるUSGAに「どうすればよいか?」と問い合わせをいれ、
USGAは、その日のうちに、ルールにのっとり、2打罰のペナルティ-を与えたので、問題なし。
との見解を発表していることから、両者の関係を見てとれます。
ミケルソンは、USGAの「ルールを解りやすくして、ゴルフ人口を増やし、人気を盛り上げたい」
との意向を忖度し、ファンやマスコミ関係者の関心をルールに向けさせるために、あえてルール違反を犯した。
という一面もあると、筆者は、ミケルソンの意図を推測しています。
まとめ
筆者は、ミケルソンのルール違反を承知の上での行為には、二つの意図が含まれていると思っています。
一面では、USGAやファンに、故意でルール違反を起こす場合もあり得ると警鐘を鳴らす意味合い。
今回のような場合、通常のペナルティーと別途の対応が必要になるかもとの問題提起。
一方、プレーヤーとしてのミケルソンは、
一般ゴルファーがプレーしやすくなるルール改正は評価しながらも、
全米オープンを筆頭に、毎年コースセッティングが選手にとって、過酷になる状況への無言の抗議。
ミケルソンが考えているだろうファンサービスの中には、
プロは、最高の技術や驚くほどの飛距離を見せる。
という強い思いがあるはずです。
「最高の技術を見せてファンを喜ばす」ことを難しくしている、
USGAのコースセッティングに対する姿勢を違反行為を通して改めて欲しい。
という願いの意図があったと思います。
なぜなら、最終日に同じ13番ホールでパーをとったときに、ガッツポーズをしたことからうかがえます。
それを裏付ける言葉が、人気者のリッキー・ファウラーの
「ミケルソンは、まるでマスターズで優勝したみたいなガッツポーズだった」です。
編集後記ゴルフルールの改正点と解説は別途記事でご紹介いたします。
よろしければ、また、見ていただけるとうれしい限りです。